村上春樹最新作に読者から辛口評価

4月12日に発売された村上春樹の最新作『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』は、発売直後から驚異的なペースで売れ続け、売り上げが100万部を突破する大ベストセラーとなっている。日本を代表する人気作家だけに、この売り上げは決して驚くべきものではないが、不況といわれる出版業界において、明るい話題であったことは間違いない。さて、そんな最新作を読んだ読者は、いったいどんな感想を持ったのだろうか?

ブックレビューサイト「ブクログ」では、1886人がこの本を採点しており(5月21日15時現在。以下同)、最高の「☆5つ」を付けている人が454人で、最低の「☆1つ」はわずか23人。「☆5つ」を付けた人からは、

「登場人物がすべて魅力的だった」
「個人的には1Q84より落ち着きがあり
ノルウェイの森ほど重すぎずに
ねじまき鳥より分かりやすい」

といった感想が挙がる一方、「☆1つ」を付けた人からは、

「不明なままで放棄した謎が多い上、それでいて何故か夢のシーンだけ妙に描写が濃い」
「最後が、何ぜここで終わるの?と何回も読み直した。ハッピーエンドになるか、また傷を負って苦悩するのか、読者任せか?」
(すべて原文ママ)

といった声が寄せられているが、「☆4つ」の836人と合わせ、およそ3人に2人は「☆4つ」以上の評価を下している。

一方、通販サイト「Amazon」には459人からブックレビューが寄せられており、その評価は、最高の「☆5つ」が121人、次点の「☆4つ」が105人に対し、最低の「☆1つ」は93人。「☆5つ」の人が、

「すごくストレートな物語で、とても心地良い余韻を残してくれた作品です」
「村上作品はどれも人間の奥底を描いており、やや難解に思っていたが、この作品は主人公とそれを取り巻く友人達との心の葛藤を描いていてわかり易く、面白かった」
「技巧的には最高傑作であろう」

と、同作を高く評価しているのに対し、「☆1つ」を付けた人からは、

「誰かから又聞きしたような海外の自慢話を流暢に語ってくるちょっとウザイ人に無理やり付き合わされているような感覚」
「どこかで観た、聴いたような『切り貼り』『孫引き』の列挙」
「作家が忘我して、叩き付けるようにして伝えたいメッセージがある、
そういうものを文学・芸術とするなら、限りなくそれは希薄です」
(すべて原文ママ)

といったコメントが投稿されている。

Amazonで他の村上作品に付けられている評価を見てみると、大ベストセラーの『ノルウェイの森』は、「☆5つ」が211人、「☆1つ」が62人で平均は3.8点。デビュー作『風の歌を聴け』は「☆5つ」が91人、「☆1つ」が6人で平均4.2点。長編『ダンス・ダンス・ダンス』は「☆5つ」が47人、「☆1つ」は1人で平均4.6点となっており、それらと比べると、最新作は平均3.2点で少々見劣りする。

猛烈な勢いで売れている村上の最新作だが、Amazonの評価を見る限り、読者の評価はやや微妙。日本人のノーベル文学賞候補最右翼ともいわれる作家の作品だけに、読者からも厳しい目が注がれているようだ。

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